008 彼女が感じるセクシーさの条件
公開日:
:
最終更新日:2014/01/22
diary
ビール好きのようで、
ひとしきり世間話で盛り上がったあとで、
「きんきんに冷えたビールを一緒に飲みたい」
とメールをしたら、
「私もそういう気持ちです」
というメールが帰ってきた。
やたら「セクシー」という言葉がメールに出てくる。
彼女がセクシーさを感じる要素は、
>空気を吸うように車の運転ができること。
>メカに強いこと。
>文章がすらすら紡げること。
オレ、全部満たしているじゃん。
これは最初から好印象だと思われる。
どこに住んでいるか、独り暮らしなのかどうかはまだ分からない。
できれば東京南西部希望。
でも、23区内とあったので、そう遠くはないだろう。
東京生まれ埼玉育ち、とプロフにあったので、
もしかしたら、池袋寄りの方(練馬? 北? 板橋?)かもしれない。
どちらにしろ、
今日(11月14日)から明日にかけて出張に出かけているらしい。
だから、今日メールを書いても、読むのは金曜日の夜。
オレは金曜の夜から日曜の夜まで実家にいるので、
返事を書けるのは日曜日の夜か月曜日になるだろう。
このぶんでいくと、
来週中くらいには逢えるのではないだろうか。
さて、どんな女性なのか。楽しみだ。
そこでこんな返事を書いておいた。
11月14日
【シュン→ミサコ】
ミサコさん、お帰りなさい。
秋田への出張お疲れさまでした。
これを読むのは金曜日の夜でしょうか?
それとも、疲れて帰ってきて爆睡して、
土曜の昼かな?
どちらにしろ、ボクもじつは法事があって、
金曜日の夜から出かけてしまうんです。
だから、今度メールが書けるとしても日曜日の夜かな。
>シュンさんは昔から、
>やはり出版関係とか新聞記者とか作家とか??
>文章を書くことを生業にしようと
>決めてらした類の方なのでしょうか?
>そうだったとしても、
>バイクのレースにも出てたんですものね…マルチ。
全然マルチじゃないです。
ボクは今まで3つなりたい職業がありました。
最初は中学の時からやっていた
ギターで飯が食えないかなあ、というもの。
高校に入ってからクラブの仲間とバンドを組んで、
とはいっても、いわゆる高校生ロックバンドだったんですが、
でも、その歳の少年にありがちな夢を見て、
もちろん、そんなもので飯を食えるようなレベルのものでは当然なく、
あきらめました。ですよね……。
もう1つは、それがだめなら美大に行って、
画家は無理でもデザイナーとか、
そんなものになれればいいなあ、と思ってました。
でも、石膏デッサンが超苦手で、
それも結局、あきらめました。
3つ目はこれもやっぱり高校生のとき、
1年のときからやっていた新聞部の部長になって…。
ボクの高校は旧制中学からあるところだったので、
やっぱりなんだか左翼系の新聞部だったりして、
助詞の使い方で1時間もみんなで討論するような、
そんなところでした。
先輩がかっこよく見えましたね。
で、文章を書いて生活できればいいな、と。
たまたま大学が国文科で
(そこしか受からなかったのですが)
そんなところにいっちゃうと、
先生になるか、マスコミに行くかしか残された道はないんです。
まあ、つぶしがきかないっていうか…。
一応、教職とったんですよ。
中学校1級、高校2級、国語。
教育実習とかだってちゃんと行ったんだから。
て、ぜんぜんえらくも何ともないですけど…。
まあ、そんなんで今に至っているというわけです。
>「文章をさらっと起こせる男性」っていうのも、
>私にとってたまらなくセクシーな人種です。
う、うれしい!(涙…)
で、本題。村上春樹ですね。
ミサコさんもビール好きのようですから
(だってボクのタバコのことを「自分にとっての風呂上がりのビール」なんて……)
ぜひとも、村上春樹のデビュー作、
「風の歌を聴け」を読んでみてください。
(ビールを飲みながらね)
この作品は79年に群像の新人賞を取った村上春樹初めての長編小説です。
この「風の歌を聴け」と次(80年)の「1973年のピンボール」と
その次(82年)の「羊をめぐる冒険」は
村上春樹3部作と言われていて、
作家論的には語るべきところが多いと思います。
ボクは80年代の初めごろ、
最初に読んだのが「風の歌を聴け」で
一発でファンになりました。
それからある時点まで、
長編、短編を含めて村上春樹の作品が出るたびに
すべて買い続けました。
4作目の長編小説が
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」(85年)です。
ボクはこれがいちばん好きです。
それまでの3部作は初出がすべて群像で、
まず雑誌で発表してからハードカバーへ、
という道のりをたどってきたのですが、
この「世界の終わり~」は初めての書き下ろしです。
ボクはこの作品が、
いちばん色濃く村上ワールドを映していると思います。
その次の(5作目)長編が、
例の「ノルウェーの森」ですね。
ボクはこれを読んで、
それまでのように村上春樹のすべての著作を
買い続けるのをやめました。
長編は今でも出たものはすべて買っていますが
短編や翻訳、エッセイ、絵本などは買わないことにしました。
いや、けっこう持ってるんですよ、短編集も。
でも、何だか裏切られた気がしたんですね。
読者迎合というか。
まあ、それはともかく「ノルウェーの森」だって、
そんなに悪いもんじゃないです。
ただ、デビュー当初からのファンは、
裏切られたと思った人、多いんじゃないかなあ。
その後のは「国境の南 太陽の西」にしても
「ねじ巻き鳥クロニクル」にしてもなかなか面白いです。
ちょっと3部作とは意味が違いますが。
「エレクトした」って最初、何に出てきたのかなあ。
よく覚えてないけど、短編だったような気がします。
「中国行きのスローボート」か「蛍・納屋を焼く」かどっちか。
ピンクのスーツの太った女の子と
「計算士」という妙な職業の男が出てくるのは、
「羊をめぐる冒険」です。
これはボクも2番目に好きな作品。
ちなみに「世界の終わり~」に出てくる主人公の
(主人公と言っても2人いるのですが)
職業は、またこれも「夢読み」という妙なものです。
>でも、確かにビールを美味しそうに飲む描写が
>頻繁に出てきた記憶はあります。
>主人公が日比谷公園でビールを飲む描写があって、
>それがとてもうらやましくて、
>仕事でたまたま財務省に書類届けに行った帰りに、
>日比谷公園の売店で缶ビール買って
>ベンチで飲んだこともあったんでした。
ボクは「風の歌を聴け」を読んだときから、
ビールは飲んでも酔わないもの、と思いこんで、
その後、大学に入ってから、酒酔い運転で、
あわや免許を取り消されるところでした(笑)。
>ビールに話を戻しますが、
>ペールエールとかの洒落たものより、
>サッポロ黒生とかモルツとかが美味しく感じる庶民舌です。
ボクは量がはんぱでないので、
最近は淡麗〈生〉です。
飲み慣れると、こっちの方がうまく感じたりして。
でも、いちばん好きなのは、
テカテにライムを皮ごと絞り込んで飲む飲み方。
つまみはやっぱりタコスですね。
>いつか、きんきんに冷えたビールを手に
>「ぷふぁあ、生きててよかった!」と
>一緒に言ってみたい気が、今、すごくしています。
>…私もまったく同じ心境です!
>もしお時間がおありの様でしたら、
>年明ける前にでもお会いしませんか?
>あくまで気軽に。
うれしい!
来週あたりどうですか?
ボクは今、締め切り終わった開放感でいっぱいで、
すごくリラックスしているところ。
来週がいいなあ。
お勤めとお住まいはどちらなのでしょうか?
ボクは住まいが世田谷、仕事場は銀座です。
一緒に「ぷふぁあ、生きててよかった!」と言いましょう。
なんだかやっと、まともなメールが書けた気がします。
よかった。
シュン
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